ヤングケアラー~幼き介護

今がんばっている君へ 27歳・大橋さん/下 話せて消えた孤独感

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幼いころ父親と遊んだ公園の遊具を見つめる大橋尚也さん=大西岳彦撮影
幼いころ父親と遊んだ公園の遊具を見つめる大橋尚也さん=大西岳彦撮影

 <くらしナビ・ライフスタイル>

 中学生の時から、若年性認知症を患う父のケアを担った大橋尚也さん(27)は大学受験で希望する1校のみを受けたが、失敗。受験料の負担を減らそうと滑り止めは受けなかったため、浪人生活を送ることになった。予備校に通う金銭的余裕はなく、自宅で勉強していた。

 ●介護の度合い増す

 その頃、父の病状も悪化した。言葉がうまく出ず、話す内容も支離滅裂に。やかんを火にかけっぱなしにしたり、自分で食事を作るのも難しくなったりした。「母は働いている。家にいるのは自分しかいない」。週4日のデイケア以外の日は、大橋さんが食事づくりや入浴介助などを担うようになり、介護の度合いが増していった。

 友人たちが進学していくなか、自分は一人、自宅で父の介護。「置いていかれたな」とさらに孤独感が増した。父をきちんと介護したり、見守ったりすることで安心することはできたが、孤独感は解消されなかった。

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