ぼそぼそ話す堅実派が急上昇 左派ショルツ氏、人気の背景 独総選挙

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ショルツ財務相=独北部アンクラムで2021年7月31日、念佛明奈撮影
ショルツ財務相=独北部アンクラムで2021年7月31日、念佛明奈撮影

 26日投開票のドイツ連邦議会選(総選挙)を前に、引退を表明しているメルケル首相の後継候補として中道左派・社会民主党のオラフ・ショルツ財務相(63)が急浮上している。8月24日に公表された世論調査では、メルケル氏が所属し、これまで支持率1位だった中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)を抜いて社民党が1位に躍進。支持率でCDU・CSUを上回るのは15年ぶりと報じられている。

 「私たちはまだ(新型コロナウイルスの)パンデミックに付き合わされている。しかし良い展望を持てるよう全てのことを成し遂げてきた。ドイツ人の50%以上が2回目のワクチン接種を終え、6割は少なくとも1回目を接種し、まだ十分なワクチンがある」

 7月31日夕、ドイツ北部アンクラムの教会に集まった支持者にショルツ氏が語りかけた。現在のドイツはCDU・CSUと社民党が連立を組む「保革大連立」政権で、ショルツ氏は財務相兼副首相の立場でコロナ対応にも従事。カリスマ性はないが、堅実に仕事をしてきた実務家としての自信が言葉にも表れていた。

 選挙戦はこれまでアルミン・ラシェットCDU党首(60)、環境政党・緑の党のアンナレーナ・ベーアボック共同党首(40)の2人が「ポスト・メルケル」の有力候補と目されてきた。だがラシェット氏は7月にドイツ西部の洪水の被災地を視察した際に「談笑」する姿が報じられ、不謹慎と批判を浴びて人気が急落した。ベーアボック氏も著書に盗作疑惑が指摘されてからは失速傾向にある。

 こうした中、8月29日のテ…

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