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東日本大震災から11日で10年半――。妻を津波で亡くした岩手県大船渡市の山岸黎治(れいじ)さん(83)は、あの日を振り返らないようにこの10年あまりを過ごしてきた。そばに居るのが当たり前だった妻がいない日常。「空気のような存在だった。空気だから、いないととても苦しい」と胸の内を明かす。ようやく今年3月、自宅近くの石碑に妻の名前を刻むことができた。【山田豊】
山岸さんは綾里地区で生まれ育ち、大阪の大学を卒業後は故郷で父が経営する海運業を手伝った。35歳の時、お見合いで出会ったのが妻の恵美子さん(震災当時68歳)だ。宮城県気仙沼市出身で5歳年下。落ち着いた雰囲気の物静かな女性だった。1974年に長男の中(あたる)さん(46)、79年に長女の美和さん(42)を授かった。
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