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願正寺14代目住職・熊谷信隆さん(65)=佐賀市 次世代に古刹を伝える /佐賀

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熊谷信隆さん
熊谷信隆さん

 大きな揺れを感じると、すぐに本堂に向かった。2016年4月16日午前1時25分に起きた熊本地震の本震。続く揺れでは本堂が動くのが見え、バッキーンと本堂のはりが折れる音が聞こえてきた。「はりは屋根の中だから見えないが恐怖を感じた。本堂が倒れるかと思った」と振り返る。

 佐賀市でも震度5強を観測した。本堂の被害をみた建築士に「熊本と同じ震度7だったら倒壊していた」と言われ、本堂に集う門信徒らの命に関わるので耐震補強を決めた。しかし軽い瓦への交換などに経費がかかって門徒の協力だけでは賄えない見積額になった。「国登録有形文化財になれば、本堂は歴史があり価値があると国が認めてくれる。お寺を見慣れている人ほど価値に気づいていない」と感じたこともあり、文化財に申請した。

 同市呉服元町の願正寺は初代佐賀藩主・鍋島勝茂が1600年に建立し、県内でも代表的な浄土真宗寺院。本堂(1702年建立)や鐘楼(68年)など6件が7月に国登録有形文化財に答申された。

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