車椅子タクシーに不安 調査で3割「乗車拒否」 不慣れな運転手、利用者に「怒声」

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「同じような思いをしている障害者の仲間のためにも、声を上げていきたい」と森山風歩さんは語る=本人提供
「同じような思いをしている障害者の仲間のためにも、声を上げていきたい」と森山風歩さんは語る=本人提供

 「もう、(乗るの)やめますか」。難病のため車椅子で生活している東京都内の女性は、東京パラリンピック開会式の前日、タクシーを利用しようとして運転手に突然怒鳴られ、恐怖を感じたという。車椅子のまま乗り降りできるユニバーサルデザイン(UD)タクシーは、パラリンピックに向けて「共生社会の実現」を掲げた政府が普及を進め、全国で2万台以上が導入されたが、車椅子ユーザーがいつでも安心して利用できる状況にはなっていないようだ。なぜだろうか。

 「もう怖くてタクシーに乗れません。でも、これが障害者にとっての現実なんです」。東京都府中市在住の森山風歩(かざほ)さん(40)はため息をついた。中学2年で進行性筋ジストロフィーとわかり、電動車椅子で生活している。トラブルがあったのは8月23日。この日は障害者向けの福祉制度の申請手続きのために、自宅から市役所へ行く予定だった。車椅子でも乗れるUDタクシーを利用しようと、タクシー会社に配車を依頼。し…

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