猛禽類の肝臓から農薬類不純物を検出 愛媛大研究グループが独自解析

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多くの生物試料に今回の分析手法を応用することを目指す(手前右から)国末達也教授、グエン・ミン・テュエ博士研究員と分析機器=松山市文京町の愛媛大で2021年9月9日、松倉展人撮影
多くの生物試料に今回の分析手法を応用することを目指す(手前右から)国末達也教授、グエン・ミン・テュエ博士研究員と分析機器=松山市文京町の愛媛大で2021年9月9日、松倉展人撮影

 愛媛大沿岸環境科学研究センターの国末達也教授(52)、グエン・ミン・テュエ博士研究員(44)らの研究グループは、大阪府の動物病院から提供を受けた猛禽(もうきん)類の肝臓から、残留性有機汚染物質(POPs)と構造が似通う類縁化合物を多数発見した。中でも有機塩素系農薬で、現在は使われないクロルデン(CHLs)の類縁物質とみられる化合物を生物から初めて検出。猛禽類が食物連鎖の上位にあることから、新たに発見した化合物の高い生物濃縮性がうかがえる。

 研究成果は国際学術誌「Environmental Science&Technology」で発表した。研究チームは野生鳥獣保護に積極的な「中津動物病院」(堺市)から、猛禽類を含む野生鳥類の肝臓試料数百点の提供を受け、約3年をかけて分析を続けた。微量な物質でも質量を把握できる「二次元ガスクロマトグラフ飛行時間型質量分析計」などを使い、独自の解析プログラムでさまざまな汚染物質を網羅的に分析した結果、多…

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