IR逆風 開業遅れ懸念 旗振り役の菅首相退陣 コロナも影

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横浜市がカジノを含む統合型リゾート(IR)の候補地としている横浜港。右奥が山下ふ頭=横浜市で2020年10月13日、丸山博撮影
横浜市がカジノを含む統合型リゾート(IR)の候補地としている横浜港。右奥が山下ふ頭=横浜市で2020年10月13日、丸山博撮影

 カジノを含む統合型リゾート(IR)を巡り、自治体からの申請の受け付けが10月1日から始まる。国は最大3カ所の設置を目指している。誘致に名乗りを上げた4自治体のうち横浜市は、8月の市長選で当選したIR反対派の新市長が撤回を表明した。新型コロナウイルス感染症の影響で、すでに受け付け開始は9カ月遅れている。菅義偉首相らが旗を振り続けてきた目玉政策は、どんな影響を受けるのか。

 誘致を進める自治体のトップからは、横浜撤退の影響を打ち消すかのような発言が相次いでいる。

 大阪市の松井一郎市長は3日、記者団に「(大阪が)先頭ランナーであることは間違いない」と強気の姿勢を示してみせた。

 大阪府と大阪市は人工島・夢洲(ゆめしま)への誘致を目指す。7月には米国の「MGMリゾーツ・インターナショナル」とオリックスのグループが、1兆円規模の投資を計画する事業提案を提出した。2020年代後半の開業を想定。当初は25年の大阪・関西万博に合わせる方針だったが、コロナ禍で経営が厳しい事業者側に配慮し、時期を遅らせた。

 横浜市長選で応援した候補者が敗北した影響もあって退陣する菅首相。松井氏は、密接に連絡を取り合ってきた間柄だ。ある大阪市議は「菅氏の後ろ盾がなくなると(IR誘致で…

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