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激しい競争を勝ち抜き、1軍での活躍を目指す若手が今、何に取り組み、何を考えているか。球団担当記者が追いかけます。

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ソフトバンク・リチャード/2 ついに覚醒、大砲候補 満弾デビュー

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オリックス戦で左中間にプロ初本塁打となる逆転満塁本塁打を放ったソフトバンクのリチャード=ペイペイドームで
オリックス戦で左中間にプロ初本塁打となる逆転満塁本塁打を放ったソフトバンクのリチャード=ペイペイドームで

 プロ野球の厳しい世界で活躍を目指す若手が今、何を考えているのか。担当記者が一人の選手を追いかける「プロ野球・密着中」。前回、「ペイペイドームで本塁打」を今季の目標に掲げ、2軍で奮闘していたソフトバンクのリチャード内野手(22)は9月2日に初めて1軍に昇格し、3戦目でプロ初本塁打となる満塁弾で鮮烈なデビューを飾った。(次回公開は10月中旬の予定です)

 4日のオリックス戦(ペイペイドーム)。7番・三塁で出場したリチャードは七回にプロ初安打となる中前打を放った。ヒーローインタビューではスタンドで見守った両親に向けて「次はホームランを打つ」と宣言した。

 次の日、これを実現させた。1点を追う四回、相手はオリックスの先発・増井。1死満塁の絶好機にファウルで粘りながらフルカウントまで持ち込み、変化球を待った。が、8球目は直球。「配球を考えすぎると大抵外れる」と話す通りに予想を外すところがリチャードらしいが、それでも振り切ればスタンドまで運ぶパワーを見せつけ、左翼席中段に放り込んだ。

 打った瞬間に本塁打を確信したリチャードは雄たけびを上げ、ベンチでは工藤公康監督らも大喜び。スタンドはこの日一番の盛り上がりを見せた。

 これまでつかめそうでつかめなかった1軍の切符だった。プロ4年目の今季はオープン戦を1軍で迎えるも、不振のため開幕時は2軍だった。それでも首脳陣の期待は高く、…

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