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第80期名人戦

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が挑戦する第80期名人戦を特集します。棋譜中継は「棋譜・対局結果」からご覧いただけます。

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第80期名人戦A級順位戦 佐藤天彦九段-山崎隆之八段 第10局の5

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あきらめと淡い期待

 このあたり、山崎は自身の指し手を責めた。まず直前に指した[後]7七歩。「ひどかった。飛車を抜くなら、さっさと抜いたほうが……」。さらに[先]3三歩(図)の対応も後悔。「指しづらいが、[後]3三同金しかなかった。[後]3三同銀でダメにした」

 佐藤の反撃に、山崎は遅ればせながら飛車を抜きにいく。[先]6六歩(途中図)が佐藤らしい強気の催促。自玉の薄さを怖がらず、むしろ「やってこい」と迫った。清算した方が安全であることを見抜いているのだ。

 プロの将棋は王手飛車をかけたほうが負ける、と言われる。本局も似たケース。派手な王手角を放った山崎が、敗北を覚悟していた。佐藤はため込んだ持ち駒が爆発すれば勝ち筋。しかし腰を据える余裕はなかった。

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