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2021自民党総裁選

河野・岸田・高市・野田の4氏が出馬し、29日の投開票に向けて本格的な論戦が繰り広げられています。

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石破氏の総裁選不出馬、河野氏に追い風か 決選投票にらみ動く各派

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自民党の二階俊博幹事長との会談に臨む石破茂元幹事長=東京都千代田区の同党本部で2021年9月14日午後3時28分、竹内幹撮影
自民党の二階俊博幹事長との会談に臨む石破茂元幹事長=東京都千代田区の同党本部で2021年9月14日午後3時28分、竹内幹撮影

 自民党総裁選は、石破茂元幹事長(64)=石破派=が不出馬の見通しとなったことで構図が固まりつつあり、国会議員票と地方票の争奪戦が加速する。石破氏の支持を得る河野太郎行政改革担当相(58)=麻生派=には追い風だが、決選投票にもつれ込む可能性もある。支持を一本化できない派閥が多く、情勢が見通せない状況が続いている。

 「万が一、出馬されない時、あるいは河野太郎総理・総裁が誕生した際は力を貸してほしいとお願いした」。河野氏は14日の記者会見で、前日の石破氏との会談で総裁選での支援を要請したことを明らかにした。

 知名度の高い河野氏は、地方票をてこに1回目の投票で勝利するシナリオを描いている。既に立候補を表明している岸田文雄前政調会長(64)=岸田派=は、他派閥のベテラン議員らを中心に国会議員票を固めているとみられる。河野氏には、同じく国民的人気がある石破氏と地方票を奪い合うことになれば、岸田氏に有利に働くとの懸念があった。

 今回の総裁選は、国会議員票383票と全国の党員らによる地方票383票の計766票を争う仕組みで、過半数(384票)を獲得した候補が総裁に選ばれる。河野氏は石破氏の後押しを受けて地方票で優位に立ち、その勢いで国会議員票も引き寄せて1回目の投票で勝利したい考えだ。

 国会議員の支持拡大が課題の河野氏にとって、今回は派閥による「締め付け」が目立たないことも望ましい展開だ。当選3回以下の自民党衆院議員が派閥横断でつくった「党風一新の会」(代表世話人・福田達夫衆院議員)のメンバーは14日、二階俊博幹事長と面会し「派閥ではなく、一人一人の議員が自分の判断で投票できる環境をつくってほしい」と要望した。衆院選が迫る中、選挙基盤の弱い若手・中堅の間では発信力のある河野氏が人気だ。派閥の締め付けが弱ければ国会議員票の積み増しにつながる可能性は高まる。

 ただ、総裁選は1回目の投票でどの候補も過半数を獲得しなかった場合、上位2人による決選投票が行われる。決選投票では地方票が383票から各都道府県に1票ずつの計47票に減るため、国会議員票の比重が一気に増す。

 このため岸田氏側は、…

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