3人死傷の猪苗代湖ボート事故 業過致死傷容疑で会社社長逮捕

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事故が発生した猪苗代湖の中田浜=福島県会津若松市で2020年9月6日午後3時19分、本社ヘリから玉城達郎撮影 拡大
事故が発生した猪苗代湖の中田浜=福島県会津若松市で2020年9月6日午後3時19分、本社ヘリから玉城達郎撮影

 福島県会津若松市の猪苗代湖・中田浜沖で2020年9月、遊泳中の4人がプレジャーボートに巻き込まれ、千葉県野田市の小学3年、豊田瑛大(えいた)さん(当時8歳)ら3人が死傷した事故で、福島県警捜査1課は14日、東京都中央区勝どき1、土木会社社長、佐藤剛容疑者(44)を業務上過失致死傷容疑で逮捕した。佐藤容疑者は「身に覚えがない」と容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は20年9月6日午前11時ごろ、猪苗代湖で大型プレジャーボート(12人乗り)を操縦中、ライフジャケットを着用した状態で浮かんでいた瑛大さんら4人を巻き込んで瑛大さんを死亡させ、瑛大さんの母親と知人の男児に重傷を負わせたとしている。

 県警によると、ボートは佐藤容疑者の所有で、事故後に県警が押収した。当時、現場付近には複数のボートが航行していたが、目撃者の証言などから佐藤容疑者のボートが事故を起こした疑いが浮上した。衝突時は徐行速度ではなかったといい、県警は安全確認の義務を怠ったとみている。

 事故で両脚を失った瑛大さんの母親と、父親は「逮捕されても瑛大を失った悲しみは癒えません。今後真実が明らかになることを願っております」とのコメントを出した。

 佐藤容疑者の会社は同県いわき市に本社がある。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今年2月には同市に空気清浄機を寄贈していた。市の担当者は「ぜひ医療機関で使ってほしいとのことだった。志のある人だと思ったのに……」と言葉を失っていた。【肥沼直寛、柿沼秀行】

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