米カリフォルニア州知事のリコール選挙 反対多数で不成立確実

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カリフォルニア州のニューサム知事=同州オークランドで2021年7月26日、AP 拡大
カリフォルニア州のニューサム知事=同州オークランドで2021年7月26日、AP

 全米最大の約4000万人の人口を抱える西部カリフォルニア州で14日、民主党のニューサム知事(53)のリコール(解職請求)選挙があった。新型コロナウイルス対策の行動規制中に、規制を発令した知事自らがマスク無しで会食したことが主因となり実施されたが、米メディアは同日夜、出口調査の結果などを基に、反対多数でリコールの不成立が確実になったと相次いで報じた。ニューサム氏は続投する見通し。

 有権者は①ニューサム氏のリコールへの賛否②賛成ならば、どの候補者を後任に選ぶか――について投票した。①の賛成票が投票総数の過半数を占めればリコールが成立し、②で最多票を得た候補者が新知事となる。後任候補には主に共和党から46人が立候補。事前の世論調査では、保守系ラジオ番組の司会者でトランプ前大統領の支持者とされるラリー・エルダー氏(69)が有力視されていた。

 カリフォルニア州の知事リコール選挙は2003年にデービス知事(民主党)のリコールが成立し、俳優のシュワルツェネッガー氏(共和党)が後任知事に就いて以来2度目。

 ニューサム氏は2018年の知事選で得票率6割で圧勝し、将来の民主党大統領候補にも名前が挙がっていた。新型コロナ対策では当初、20年3月に全米で最も早く州全域の外出禁止令を出すなどして感染拡大を比較的抑え込み、評価されていた。だが、長引くコロナ禍と行動規制に州民の不満がたまっていたところに、同11月、州内の超高級レストランで開かれた誕生日会でマスクを着けずに会食したことが発覚。すでに始まっていたリコール運動の署名数が一気に増え、選挙実施に必要な約150万人分を大きく上回った。

 8月の世論調査でリコールへの賛否が拮抗(きっこう)していたことから、ニューサム氏陣営は危機感を強め、米メディアによると、テレビの選挙広告などに8月だけで3600万ドル(約39億円)以上を投入。民主党の牙城であるカリフォルニア州を死守するため、バイデン大統領や地元のハリス副大統領らも応援演説に駆け付け、テコ入れを図っていた。【ロサンゼルス福永方人】

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