鋭い目つきの巨大武者登場 行列は中止 雰囲気だけでも 熊本

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武者頭の町鉾について説明する保存会顧問の宮本茂弘さん=熊本市中央区で2021年9月14日午後5時20分、城島勇人撮影
武者頭の町鉾について説明する保存会顧問の宮本茂弘さん=熊本市中央区で2021年9月14日午後5時20分、城島勇人撮影

 熊本城の旧城下町にある会社の車庫に巨大な2体の武者の顔が現れた。鋭い目つきで無精ひげを生やし、道行く人をぎょろりとにらみつけている。武者が街角に登場したのは、新型コロナウイルス禍が関係していた。

過去の神幸行列で市街地を練り歩く武者頭の町鉾(一新校区自治協議会町鉾保存会提供)
過去の神幸行列で市街地を練り歩く武者頭の町鉾(一新校区自治協議会町鉾保存会提供)

 「これは武者頭の町鉾(まちほこ)です。本当は台車の上に高く掲げて町を練り歩く予定だったんです」。設置された熊本市中央区新町の「宮本建設」の会長、宮本茂弘さん(73)は少し寂しそうに言った。

 武者頭は例年、藤崎八旛宮(同市)の秋季例大祭の呼び物である「神幸(しんこう)行列」に参加し、飾り馬や法被姿の参加者らと市中心部を練り歩いていた。しかし、コロナ禍で行列は2年連続で中止に。祭りの雰囲気を少しでも味わってもらおうと、奉納団体の「一新校区自治協議会町鉾保存会」が町内での展示を決めた。

 武者頭は幅約1・2メートル、奥行き約1メートル、高さ約1・5メートル。発砲スチロールの周りに和紙を貼り付け、かぶとはアクリル板などで作った。保存会顧問でもある宮本さんは「武者頭には厄よけの意味がある。コロナの終息につながってほしい」と話した。展示は19日までの午前8時~午後6時。【城島勇人】

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