選手だけでなく「価値あるもの」育てる場に 阪神2軍、尼崎移転へ

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尼崎市が2020年11月時点で公表した小田南公園全体のイメージ図=同市提供
尼崎市が2020年11月時点で公表した小田南公園全体のイメージ図=同市提供

 鳴尾浜から尼崎へ――。今年5月、プロ野球・阪神タイガースの2軍の本拠地が、兵庫県西宮市から尼崎市に移転することが決定的になったというニュースを聞いた。球団創設90周年にあたる2025年2月から使用予定という。今季から阪神担当として、2軍の選手を取材するために阪神鳴尾浜球場に通う私は、将来を担う“若虎”がどんな環境で腕を磨くのか知りたくなり、ひと足先に移転先を歩いてみた。

駅から徒歩5分の好立地

 阪神尼崎駅から大阪梅田方面へ1駅の大物(だいもつ)駅で降り、民家を横目に東へ5分ほど歩くと、阪神本線と同なんば線の線路の間に広がる「小田南公園」が見えてきた。敷地は5万6000平方メートルで、甲子園球場の約1・5倍の広さ。公園内には両翼90メートル、中堅110メートルの野球場のほか、ため池広場や多目的運動場がある。取材に訪れたのが日曜日だったこともあり、公園内では家族連れが虫捕りやサッカーを楽しみ、野球場では草野球が行われていた。計画では、阪神電鉄が約100億円を投じて新球場や練習場、芝生広場などを整備するほか、公園の南側にある市有地に室内練習場や選手寮も建設するという。今後、市議会の承認を経て22年12月に着工する見通しだ。

 西宮市の臨海部にある鳴尾浜球場は1994年秋に完成して以来、将来を担う若手選手らの研さんの場となっており、私も今季、高卒2年目の及川雅貴投手(20)や西純矢投手(20)がここで力を蓄えて好調の1軍に上がり…

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