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2021自民党総裁選

岸田文雄首相による新内閣が発足しました。内閣について考察した記事や各国の反応をまとめています。

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野田聖子氏の出馬、他陣営の損得勘定は? 水面下で「勝ち馬」探し

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自民党総裁選の出馬を表明した(左から50音順)岸田文雄氏、河野太郎氏、高市早苗氏、野田聖子氏
自民党総裁選の出馬を表明した(左から50音順)岸田文雄氏、河野太郎氏、高市早苗氏、野田聖子氏

 自民党総裁選(17日告示、29日投開票)は16日、野田聖子幹事長代行(61)=無派閥=の出馬表明で構図が固まった。出馬する4人はいずれも新人のうえ、支持する候補を一本化しない派閥が続出。混戦に拍車がかかり、党員・党友票の争奪戦がさらに過熱しそうだ。

 総裁選は国会議員票、党員票が同数で争われ、過半数を獲得した候補者が当選する。候補者数が増えるほど票が分散し、過半数を獲得するのが難しくなる。1回目の投票で当選者が決まらなければ、上位2人で決選投票が実施されるため、当選への道のりは複雑になる。

 野田氏が今回、最終的に推薦人を確保できたのは告示前日の16日夕という土壇場のタイミングだった。出馬準備が難航したのは、推薦人になることを約束した議員への「引きはがし」の動きが相次いだからだ。

 竹下派(52人)や二階派(47人)などの協力も得て推薦人の確保を進めたが、野田氏を支援したベテラン議員は「19人まで集まると、今度は野田氏を立候補させたくない勢力の邪魔が入ってきた」と打ち明ける。

 野田氏に対する保守層の反発も推薦人集めのネックとなっていた。選択的夫婦別姓制度の導入や性的マイノリティーの人たちへの理解促進などを掲げている野田氏は、党内ではリベラル寄りとみられてきた。野田氏を支援すれば支持者の一部が離反し、間近に迫る衆院選や来夏の参院選にマイナスになりかねないとの懸念が、各議員に二の足を踏ませる原因になっていた。

 野田氏の出馬が確実となり、他の陣営は戦略の見直しを迫られている。

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