「新生銀はSBI・北尾社長の怒り招いた」異例のTOB、専門家に聞く

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SBIホールディングスによる新生銀行への株式の公開買い付け(TOB)実施について語る野崎浩成・東洋大教授=2021年9月14日午後2時9分、池田美欧撮影
SBIホールディングスによる新生銀行への株式の公開買い付け(TOB)実施について語る野崎浩成・東洋大教授=2021年9月14日午後2時9分、池田美欧撮影

 SBIホールディングス(HD)が新生銀行への株式の公開買い付け(TOB)を開始した。一方的にTOBに踏み切ったSBIの狙いはどこにあるのか。銀行業界に詳しい東洋大の野崎浩成教授(金融論)に聞いた。【聞き手・釣田祐喜、池田美欧】

「大枚をはたく合理性はない」

 ――今回のTOBをどのように見ますか。

 ◆大枚をはたき、敵対的買収も辞さない構えで取り組まなければならないほど、十分な経済合理性があるとは思えません。SBIは「第4のメガバンク構想」で地銀と資本提携を進めているが、経営基盤が脆弱(ぜいじゃく)な地銀にとっては、提携によってシステムやガバナンス(企業統治)、金融商品の品ぞろえが強化され、企業価値が高まる効果がありました。しかし、新生銀が同様にSBIの傘下に入ったところで、大きな付加価値が生まれるかというと難しいでしょう。

 ――なぜですか。

 ◆新生銀は、旧日本長期信用銀行時代には巨額の不良債権を抱え、…

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