ペヤング専用ホットプレートはなぜ生まれた 一点突破、ヒットの法則

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
斬新なアイデア家電を世に送り出すライソンの山俊介社長=東大阪市で2021年9月7日、菱田諭士撮影
斬新なアイデア家電を世に送り出すライソンの山俊介社長=東大阪市で2021年9月7日、菱田諭士撮影

 ロングセラー商品「ペヤング」を焼くためだけに開発されたホットプレート「焼きペヤングメーカー」や、おでん、焼き鳥、熱かんを卓上で調理できる「せんべろメーカー」。ニッチでユニークな家電を売り出しているのは、社員数わずか26人という東大阪市の中小企業「ライソン」だ。ある素朴な疑問をきっかけにペヤングメーカーの開発に乗り出し、熱心なファン「ペヤンガー」の心をわしづかみ。著名なテレビタレントも絶賛した。なぜ、一点突破の商品は生まれたのか。自ら商品を企画する山俊介社長(40)を直撃すると、中小企業ならではの「割り切った」戦略が見えてきた。【小坂剛志】

 <ゲームセンターのクレーンゲームの景品を販売する会社「ピーナッツ・クラブ」が前身。もともとは電子部品などの金型を製造していたが、納入先の電機メーカーの製造拠点が中国に移管されるのを受け、1980年代におもちゃや雑貨を輸入販売する会社へと転換した。その後、事業拡大のため、家電を取り扱うようになり、2018年にライソンを設立し分社化した。新社長を任された山氏は、おもちゃ事業から撤退し、家電事業を柱に据えた>

 ◆ライソン設立以前は、おもちゃや雑貨も取り扱い、「何を売ってもいいからもうけろ」というスタイルでした。しかし、おもちゃは年末にしか売れないし、中国でつくったおもちゃは品質が安定せず壊れやすい。我々は自社工場を持っていないので、商品の製造を取引先の中国工場に委託していました。一方、家電の中国工場は品質への意識も高い。今後の経営のことを考えると、将来性があるのは家電だと判断したのです。

 <19年に発売した「焼きペヤングメーカー」(参考価格3278円)の売り上げは累計5万3000台を突破。ペヤング好きというタレントのマツコ・デラックスさんがテレビ番組「マツコの知らない世界」で試食し、「これうまい」「やっばいね」と絶賛するなどしてネット上で話題の家電となった。開発のきっかけは>

この記事は有料記事です。

残り2302文字(全文3119文字)

あわせて読みたい

この記事の筆者
すべて見る

注目の特集