福岡市に市立夜間中学が誕生へ 空白地帯に「学びの場」歓迎の声

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自主夜間中学「よみかき教室」で漢字を学ぶフィリピン出身の女性(手前)。新型コロナウイルス感染拡大で、たびたび「休校」を余儀なくされている=福岡市博多区の市立千代中学で2021年4月28日午後8時26分、土田暁彦撮影
自主夜間中学「よみかき教室」で漢字を学ぶフィリピン出身の女性(手前)。新型コロナウイルス感染拡大で、たびたび「休校」を余儀なくされている=福岡市博多区の市立千代中学で2021年4月28日午後8時26分、土田暁彦撮影

 福岡市に2022年春、市立夜間中学が設置される。夜間中学の「公立空白地帯」だった九州・山口・沖縄では最も早い開設だ。さまざまな事情で義務教育を十分に受けられなかった人たちの「学びの場」誕生を関係者は歓迎するが、他の地域ではなかなか設置が進んでいない。

 福岡市教育委員会は今年4~5月、市のホームページなどで夜間中学のニーズ調査を実施。196人から通学の希望が寄せられ、このうち163人が10~40代だった。市教委教育政策課の平川陽一郎課長は「一定のニーズがあると分かったので最短のスケジュールで設置したい」と話す。40人程度が実際に入学すると想定。設置に向けた市教委施設の改修など関連予算約3300万円が13日の市議会で可決された。

 「まずは作ることが大切。一歩前進だ」。義務教育を履修できなかった人たちの学習をボランティアで支援する自主夜間中学「よみかき教室」(福岡市)の共同代表で、元中学教諭の大塚正純(まさずみ)さん(68)は話す。有志の教職員で教室を始めたのは1997年。現在は博多区の市立中学を使い週2回、10~80代の約30人が学んでいる。戦後の混乱期に勉強の機会を得られなかった高齢者や不登校の生徒、外国籍の若者など、…

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