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無絃女史 ゆるぎない信念 学究者夫婦 /和歌山

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無絃女史の頌徳碑=和歌山県紀の川市桃山町市場で
無絃女史の頌徳碑=和歌山県紀の川市桃山町市場で

 紀の川市桃山町市場の神明神社の境内に、「森田無絃(むげん)女史頌徳碑(しょうとくひ)」が建っている。堂々とした青石で、裏は「昭和十二年五月、頌徳会建之」と読める。

 無絃女史(1826~96年)の夫は、森田節斎(せっさい)。京都の碩学(せきがく)猪飼敬所(いがいけいしょ)に儒学を学び、詩文の奥義を頼山陽(らいさんよう)から授けられた。秀でた学力で、その文名は広く学界に知れわたった。

 節斎が44歳のとき、転居を繰り返す不安定な暮らし向きを心配した友人の勧めで妻帯。妻の姓名は小倉琴、29歳。武家の出で、同じく儒学に通じ剣術もよくした。

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