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東京五輪とジェンダー/上 指導層への女性登用進まず 京都教育大名誉教授・井谷恵子

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足首まで覆う「ユニタード」を着て体操女子個人総合決勝に臨むドイツのキム・ブイ選手(中央)=有明体操競技場で2021年7月29日、宮間俊樹撮影
足首まで覆う「ユニタード」を着て体操女子個人総合決勝に臨むドイツのキム・ブイ選手(中央)=有明体操競技場で2021年7月29日、宮間俊樹撮影

 混迷の東京五輪が幕を閉じた。セレモニーや競技に目を奪われがちであったこれまでに対し、今大会はこのメガイベントを動かす舞台裏が透けて見えた。

 トロント大名誉教授のヘレン・J・レンスキーは著書で、オリンピック大会を「氷山の一角」になぞらえている。人々が見ているものは水面上の競技大会だが、水面下では、再開発や施設の建設、セキュリティーなどのコアな産業が動き、メディアや広告などオリンピック関連ビジネスが波間でチャンスをうかがう。政治の思惑も強烈に絡みついている。IOC(国際オリンピック委員会)はこれらの動きをにらみながら、オリンピックの存続と繁栄に向かってかじ取りをしている。

 ジェンダー問題もこの動態の中で考える必要があるだろう。前安倍政権下では「女性活躍」を掲げた政策に期待が高まったにもかかわらず、今年3月に発表されたジェンダーギャップ指数は世界120位にとどまり、改善の兆しがない。

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