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北アフリカのアルジェリアでアブデルアジズ・ブーテフリカ前大統領が84歳で死去した。ロイター通信が17日伝えた。1990年代の内戦からの復興に尽力し、99年から20年間にわたる長期政権を樹立。2019年2月の5選出馬表明後に抗議デモが拡大し、同4月に辞職へ追い込まれた。健康問題を抱え、13年ごろからは公の場にほとんど姿を見せなかった。60~70年代には外相として非同盟路線を推進し、「第三世界の雄」と称された。
37年、当時フランス領だったモロッコで生まれた。18歳の時にアルジェリアで、フランスからの独立闘争に参加した。62年の独立後は20代で外相に抜てきされ、「世界最年少の外相」と話題になった。ブーメジエン政権下で、冷戦時代に米ソの対立とは一線を画す非同盟外交を推進。74年の国連総会では議長を務め、パレスチナ解放機構(PLO)の国連オブザーバー参加を実現した。
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