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わたしのふるさと便

あまり知られていない観光スポットや地元で人気の食べ物を、現地で勤務する支局長が紹介。47都道府県を巡ります。

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わたしの穴場 群馬県 「高崎市・少林山達磨寺」 ぐんま大使・タレント 中山秀征さん

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家内安全などの守りの役目を終え達磨寺本堂に奉納され供養を待つだるま=群馬県高崎市で2021年9月6日 拡大
家内安全などの守りの役目を終え達磨寺本堂に奉納され供養を待つだるま=群馬県高崎市で2021年9月6日

願掛けて七転び八起き

 私にとっての特別な場所は高崎市の少林山達磨(だるま)寺です。

参道の入り口に建つ総門。総門をくぐると長い石段が始まる=群馬県高崎市で2021年9月6日 拡大
参道の入り口に建つ総門。総門をくぐると長い石段が始まる=群馬県高崎市で2021年9月6日

 高崎はだるまの産地として有名です。私の実家は洋服縫製の仕事をしていたので、商売繁盛を祈願して大きなだるまを置いていて、正月には家族みんなで達磨寺のだるま市に行ってだるまを買うのが習慣でした。達磨寺には物心ついた頃から行っていました。駐車場に車を止めて、長い石段を上って行くんです。境内はすごい人混みで、父が大きなだるまを頭に乗せて歩いていたのを子供ながらに覚えています。

 私が芸能界を志して上京したのは15歳の時。達磨寺で一番小さなサイズのだるまを買いました。七転び八起きの精神で頑張ろうとの思いからです。毎年正月に帰省するたびに、達磨寺で前年より一つ大きなだるまを買いました。しばらくしてだるまが大きくなり、玄関から入らなくなったので、今は毎年同じサイズのだるまを買っています。何年か前には石段の玉垣を寄進しました。中段あたりに私の名前を刻んだ石柱があります。

 子供のころ、達磨寺には両親と兄、私の4人で行きました。30歳で結婚し4人の子が生まれてからは、両親と子供たちを連れて毎年出かけていました。いずれは子供たちが自分の新しい家族を連れて達磨寺を訪れ、思い出を受け継いでくれたらうれしいですね。【聞き手・前橋支局長・加藤潔】


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 <メモ>

 少林山達磨寺は高崎市鼻高町にある黄檗宗(おうばくしゅう)の古刹(こさつ)。江戸時代の天明年間、凶作に苦しむ農家の救済に、東嶽(とうがく)和尚がだるま作りを伝授し、「七草大祭」の時に境内で売られるようになったといわれる。ドイツの著名な建築家、ブルーノ・タウトが昭和初期に住んだ「洗心亭」など見どころも多い。なお、正月には高崎駅前で「高崎だるま市」が開かれ多くの人でにぎわう。


次回は鳥取県です

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 ■人物略歴

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中山秀征(なかやま・ひでゆき)さん

 1967年群馬県藤岡市生まれ。85年にフジテレビ「ライオンのいただきます」でメジャーデビュー。バラエティーや情報番組、舞台で幅広く活躍。2008年から「ぐんま大使」を務める。

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