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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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福島・相馬の「おさかなマガジン」 レシピやさばき方を紹介

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「soma osakana magazine」を紹介する漁師の菊地基文さん(右)とデザイナーの遠藤智哉さん=福島県相馬市尾浜の「浜の駅松川浦」で2021年9月16日、尾崎修二撮影 拡大
「soma osakana magazine」を紹介する漁師の菊地基文さん(右)とデザイナーの遠藤智哉さん=福島県相馬市尾浜の「浜の駅松川浦」で2021年9月16日、尾崎修二撮影

 福島県相馬市で水揚げされる魚の特長やレシピ、さばき方を紹介する冊子「soma osakana magazine(そうまおさかなマガジン)」が、地元の農水産物を販売する「浜の駅松川浦」で無料配布され、多くの客が手に取っている。浜の駅の運営会社役員で地元漁師の菊地基文さん(45)が、相馬の魚を知ってもらおうと製作した。限定2万部。【尾崎修二】

 「相馬のホッキ貝は成長が早く、他の産地と比べて身が柔らかくて甘みが強いのが特長」「アカジガレイの鮮度がいいものは皮の白い側の尻尾付近が黄色い」――。冊子には相馬で夏と秋に水揚げされる16種を詳しく解説。「浜料理レシピ」や魚のさばき方も豊富な写真とともに図解している。

 松川浦漁港に近い浜の駅には地元の新鮮な海産物が並び、多くの魚が刺し身でなく「丸魚」(丸ごと1匹)で売られている。浜の駅店長の常世田(とこよだ)隆さん(62)によると、客の8割程度は相馬地方の外から来ており、「ドンコやメヒカリの食べ方がわからない人や、マグロなど遠洋系の魚が相馬で水揚げされないことを知らない人もいる」と言う。相馬の魚や漁業への理解を深めてもらおうと漁師の菊地さんに冊子の製作を一任し、市内のデザイナー、遠藤智哉さん(31)と手がけた。

 菊地さんは震災後、漁に出る時間が減る中、加工品の開発や生産者と消費者をつなぐ活動に取り組んできた。「同じ相馬市でも、街中の人は魚の種類やさばき方を知らなかったりする。遠方から来たお客さんだけでなく、地元の人にも、浜に素晴らしい魚や料理があることを知ってもらいたい」と話す。冬・春の魚を紹介する冊子も作る予定だ。

【東日本大震災】

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