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都市対抗野球2次予選2021

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現役高校生・大西が存在感 三重高虎B・C 都市対抗東海2次

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現役高校生ながらチーム初安打を放った三重高虎B・Cの大西=愛知県の岡崎市民球場で2021年9月19日午後1時46分、森野俊撮影 拡大
現役高校生ながらチーム初安打を放った三重高虎B・Cの大西=愛知県の岡崎市民球場で2021年9月19日午後1時46分、森野俊撮影

 都市対抗野球東海2次予選の第3代表決定トーナメント1回戦が19日、愛知・岡崎市民球場であり、三重高虎B・Cが王子に0―15で七回コールド負けし、予選敗退した。苦戦の中で現役高校生の大西涼太郎が8番・二塁でフル出場し、公式戦初安打を放って存在感を示した。

 仕事ではなく、勉強と野球の両立を目指す高校生の「社会人野球選手」が、都市対抗優勝の経験もある企業チームに立ち向かった。

 三回1死。右打席に入った大西は「変化球には対応できない」と直球に絞った。狙い通りに2球目の真ん中低め直球を引っ張り、遊撃内野安打にした。チーム初安打かつ、自身にとって公式戦初ヒット。「ただただホッとして。喜ぶことも忘れていた」とガッツポーズはなかった。

 大西は中高一貫の鈴鹿中等教育学校の5年生だ。中学1~3年は軟式野球部に所属し主に投手を務めたが、高校に当たる4年生以降は野球部がなかった。「どんな形でも野球を続けたかった」と、三重高虎B・Cが中学3年生向けに開催した練習会に参加し、入団を希望した。チームは2005年、津市出身で元阪神タイガースの松下立美さん(64)が設立した。プロ野球で培った技術や考え方を地元の子供たちに還元し、野球界を盛り上げたいとの目的があったチームに大西は歓迎された。

 大学どころか高校野球も経験せずに社会人の世界に飛び込んだ大西は選手の体の大きさや打球の速さに驚き、「最初は怖かった」と振り返る。全体練習に参加できるのは休日のみで、平日は地元の友人とキャッチボールをしたりバットを振ったりする程度。本人も一般的な高校の野球部員と比べ「練習が質、量ともに足りない」と認める。それでも中西監督は「真面目で、言ったことはすぐやってくれる。吸収が良い選手」と評価する。

 この日は仕事の都合で欠場した主力選手に代わり、先発出場した。試合前のノックでは「緊張して足が震えた」が、二回にゴロをさばいてからは「体が軽くなった」。1失策はしたものの、「入れてくれたチームに少し恩返しができたかな」と笑顔を見せた。

 順番は違っても、大学に進学して野球を続けたい思いがある。「きょうのようにトップレベルの選手とできる時間を無駄にせず、多くを学びたい。今度は投手としても出てみたい」と意気込む。【森野俊】

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