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紀伊半島豪雨10年 /和歌山

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紀伊半島豪雨で土砂災害が発生した谷について説明する後さん=那智勝浦町で2021年9月8日午後1時27分、勝野俊一郎撮影
紀伊半島豪雨で土砂災害が発生した谷について説明する後さん=那智勝浦町で2021年9月8日午後1時27分、勝野俊一郎撮影

 2011年の紀伊半島豪雨から10年です。土砂災害や川の氾濫などが広い範囲で発生し、和歌山、奈良、三重の3県で88人の死者・行方不明者が出ました。特に和歌山県で被害が大きく、那智勝浦町や新宮市、田辺市などで死者・行方不明者は61人に上りました。

 この紀伊半島豪雨などを教訓として、最大級の警戒を呼び掛ける「大雨特別警報」が導入されましたが、その後も18年の西日本豪雨など災害は相次ぎ、今年も静岡県熱海市の土石流災害が発生しました。悲しい記憶をどう教訓として生かすべきか。発生直後から現地調査をしている和歌山大客員教授の後誠介さん(68)に聞きました。

 まず、10年前の状況を振り返ります。大型の台風12号が9月3日午前10時ごろ高知県東部に上陸。ゆっくりと北上し、午後6時過ぎに岡山県南部に再上陸した後、4日未明に山陰沖に進みました。この台風に伴い8月30日から9月4日にかけて、紀伊半島では雨が長時間降り続けます。総降水量は広い範囲で1000ミリを超え、一部地域では1500ミリ以上の記録的な雨量となりました。

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