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国連総会、2年ぶりに対面で一般討論演説 アフガン、気候変動など議論

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ニューヨークの国連本部=和田浩明撮影 拡大
ニューヨークの国連本部=和田浩明撮影

 国連総会(193カ国)は21日朝(日本時間21日夜)、米ニューヨークの国連本部で各国の首脳らによる一般討論演説が始まった。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で事前録画のビデオ演説になったが、100カ国以上の首脳らが集まり、2年ぶりに対面での「国連外交」が復活。イスラム主義組織タリバンが実権を握ったアフガニスタンや、気候変動対策、新型コロナのワクチン分配などが主なテーマになる。

 一般討論演説は、議場での演説とビデオ演説の「ハイブリッド方式」になった。大統領や首相、閣僚を派遣する国は約3分の2に上り、初日は米国のバイデン大統領や韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領らが議場で、中国の習近平国家主席はビデオで、それぞれ演説する。日本は、菅義偉首相が24日にビデオ演説するとともに、茂木敏充外相が首相の代わりにニューヨークを訪問する。

 総会と同時並行で、首脳や閣僚の対面による会談も予定されており、「顔を見て本音を探る貴重な機会が戻ってきた」(国連外交筋)と歓迎する声は多い。シンクタンク「国際危機グループ」の国連担当部長、リチャード・ゴーワン氏も「(世界中から人が集まる)国連総会の象徴的な意義」があると話す。

 ただ、感染力が強い新型コロナの「デルタ株」が広がる中、ホスト国の米国は会場の防疫に神経をとがらせている。米国は当初、感染防止のためにビデオ演説にするよう各国に要請していたが、予想以上に多くの首脳らが集まった。対面外交を望む多数の国々に押し切られた形だ。議場への入場は各国4人までで、マスク着用やサイドイベントの制限など最大限の感染防止策がとられるが、「国連総会で感染が広がればどうするのか」(国連関係者)と懸念する声もある。

 シャヒド国連総会議長は14日、ワクチン接種証明の提示を求める考えを各国に伝えたが、グテレス事務総長は国家元首に提示を求めることに難色を示し、撤回された。首脳らは議場に入る時点で接種済みだと宣言したと見なされ、証明の必要はない。だが、初日に登場するブラジルのボルソナロ大統領はワクチンに懐疑的な立場で、接種していないと公言している。

 ニューヨーク市は国連本部の前に臨時の新型コロナの検査会場を設置。1回の接種ですむジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンの無料接種も始めた。20日に検査を受けた米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は「大規模感染イベントにならないよう可能な限りのことを全員にしてほしい」と訴えた。【ニューヨーク隅俊之】

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