ドイツ押し上げたメルケル氏 16年政権維持、根底に「現実主義」

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訪問先のアルバニアで記者会見するメルケル氏=アルバニアの首都ティラナで2021年9月14日、AP
訪問先のアルバニアで記者会見するメルケル氏=アルバニアの首都ティラナで2021年9月14日、AP

 ドイツを16年間率いてきたアンゲラ・メルケル首相(67)が26日の連邦議会選(総選挙)に出馬せず、選挙後に政界を引退する。経済が停滞していた2005年の就任時は「欧州の病人」と呼ばれていたドイツの存在感を高め、「欧州の盟主」に押し上げたメルケル氏はなぜ長期政権を維持できたのか。そして今後のドイツはどこへ向かうのか。【ベルリン念佛明奈】

内政では柔軟、対外的に頑固な面も

 「社会をまとめるためには、政治的な妥協が必要だ」。今年7月、メルケル氏が記者会見で述べた言葉だが、ここには長期政権を維持できた理由が表れている。

 メルケル氏が所属するキリスト教民主同盟(CDU)はドイツでは中道右派に位置する。国政では、姉妹政党で南部バイエルン州のみに基盤を置くキリスト教社会同盟(CSU)と統一会派を組み、戦後の保守政治をリードしてきた。

 だがメルケル氏は…

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