同和地名リストをネット掲載 「差別拡散」の訴えに司法の答えは
毎日新聞
2021/9/22 08:00(最終更新 9/22 12:47)
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全国5360以上の同和地区の地名リストが5年前、インターネットのサイトに掲載された。根深い差別を受けてきた人々は「ネットで部落差別が拡散される」と憤り、掲載差し止めと賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。この訴訟の判決が27日、言い渡される。司法はどういった答えを出すのか。
根強く残る「部落差別」
「こんなことはあり得ない」。長野県の男性(71)は2016年2月ごろ、地名リストがサイトに掲載されていると知り、言葉を失った。男性は同和地区で生まれ育った。リストには地区名が含まれていた。サイトには、全国の部落解放同盟の幹部らの名前や住所、電話番号の一覧も掲載されていた。
1970年代、同和地区の地名が記された「部落地名総鑑」を多くの企業が購入し、採用の参考にしていたことが問題化した。男性はそれを思い出した。…
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