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第5回全国高校eスポーツ選手権

スポーツを楽しむ高校生を応援し、文化として発展させていくことをテーマに開催される「全国高校eスポーツ選手権」の特集ページです。

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最高齢は73歳 eスポーツの高齢者プロチームが発足 日本初

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会見後に練習に取り組む「マタギスナイパーズ」の選手たち=秋田市で2021年9月21日午前11時44分、高野裕士撮影 拡大
会見後に練習に取り組む「マタギスナイパーズ」の選手たち=秋田市で2021年9月21日午前11時44分、高野裕士撮影

 IT企業「エスツー」(本社・秋田市、須藤晃平社長)は21日、対戦型ゲームで勝敗を競う「eスポーツ」の日本初の高齢者プロチーム「マタギスナイパーズ」の発足記者会見を秋田市内で開いた。65歳以下の「ジュニア枠」2人を含めて61~73歳の10人のメンバーが集まった。会見に臨んだ選手の1人は、eスポーツを通じて「全国や世界に羽ばたきたい」と意気込んだ。

 チーム名は地元の狩猟集団「マタギ」にちなむ。その名の通り、選手たちは射撃チームを中心に取り組む。エスツーは6月に選手の募集を始め、メンバーは7月から練習に取り組んできた。秋田県は総人口に占める65歳以上の割合が38%を超える高水準で、選手全員が県内在住者。大多数がゲーム初心者だという。

会見で意気込みを語る「マタギスナイパーズ」の選手(中央と左)=秋田市で2021年9月21日午前11時8分、高野裕士撮影 拡大
会見で意気込みを語る「マタギスナイパーズ」の選手(中央と左)=秋田市で2021年9月21日午前11時8分、高野裕士撮影

 eスポーツ選手の多くは「プレーヤーネーム」という匿名で活動しており、マタギスナイパーズの選手も同様。この日の会見に出席したMr.北さん(72)は「(eスポーツを)一生懸命頑張っていて、楽しい毎日。プロの頂点を目指して頑張る」と力を込めた。

 チームに3人いる女性選手の1人であるエバちゃん(67)は首都圏での長年の生活を経て3年前に地元の秋田に帰郷。「『古里の秋田はいいなあ』と実感し、『何か秋田の魅力を発信できる方法がないかな』と思っていた。その気持ちに(マタギスナイパーズが)合致し、挑戦したいと思った」と語った。

 早ければ今月中にも、チーム活動の様子を動画投稿サイト「ユーチューブ」またはゲーム専用動画投稿サイト「Twitch(ツイッチ)」に配信開始する予定。来年4月以降には大会・イベントへも参加する予定。【高野裕士】

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