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コロナから子供守る 校内の消毒担うスクール・サポート・スタッフ

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水道の蛇口など児童が触れる場所の消毒作業に励むスクール・サポート・スタッフの淡路智恵子さん=盛岡市の市立青山小で、安藤いく子撮影 拡大
水道の蛇口など児童が触れる場所の消毒作業に励むスクール・サポート・スタッフの淡路智恵子さん=盛岡市の市立青山小で、安藤いく子撮影

 新型コロナウイルスの感染確認が若年層でも増え、岩手県内でも2学期が始まってから学校でのクラスター(感染者集団)の発生が相次いだ。集団生活を送る学校現場は感染予防のため、こまめな消毒など対策に追われている。そこで多忙な教員を助けるのが、校内の消毒作業を担う外部人材の「スクール・サポート・スタッフ」だ。こまやかな気遣いで子供たちを感染から守ろうと奔走する。【安藤いく子】

 スクール・サポート・スタッフは、国の交付金などを活用して県教育委員会が昨年度に490校で導入し、今年度は特別支援学校や児童・生徒数の多い小中学校の計182校に絞って配置している。校内で子供たちが触れる機会が多い場所を頻繁に消毒し、感染拡大を防ぐことが主な役割だ。

 盛岡市内でも有数の児童数635人が学ぶ市立青山小で9月中旬、スクール・サポート・スタッフの淡路智恵子さん(46)が消毒液を染み込ませたぞうきんを手に校内を回っていた。階段の手すりや水道の蛇口、トイレのドアなど児童が触れそうな場所を重点的に拭いていく。「子供の目線に立つこと」を意識し、廊下では大人の腰の高さほどの壁を消毒する。

 3階建ての校舎で、階段4カ所を上り下りすると、淡路さんの額には汗がじんわりとにじんだ。「今やってもすぐ誰かが触るかもしれない。気休めかもしれないがやれることをやるしかない」と話す。

 自身も小学生と高校生の2人の母で、昨年はコロナによる一斉休校を経験した。「コロナで学校がどうなっているのか知りたい」と、スクール・サポート・スタッフに応募し、今年4月から同校で勤務している。子供たちから感謝の言葉をかけられることもあり、うれしさと同時に責任も感じるという。

 各教室では児童の下校後に担任の教員が机や椅子、棚などの消毒を行う。授業に加え研修会や保護者対応など業務が多岐にわたる教員にとって、消毒などのコロナ対策でさらに負担は増した。淡路さんは「多忙な先生たちを支えることができ、やりがいも感じている」と語る。

 県教委によると、県内の公立校では20日までに児童生徒268人、教職員41人が感染し、69校が休校を迫られた。これまでに学校でのクラスターは10件が確認されている。

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