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芋煮会は食文化 山形県、苦渋の「少人数・短時間」呼びかけ

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芋煮会の際の感染防止策を呼びかける看板。奥のテントでは、家族連れらが会を楽しんでいた=山形市で2021年9月19日午後3時26分、井川加菜美撮影 拡大
芋煮会の際の感染防止策を呼びかける看板。奥のテントでは、家族連れらが会を楽しんでいた=山形市で2021年9月19日午後3時26分、井川加菜美撮影

 秋が深まり、本格的な芋煮会のシーズンを迎えた山形県内。吉村美栄子知事は「県の食文化とも言える大事なもの」として、開催中止こそ求めないが、新型コロナウイルス感染予防のため、少人数・短時間での開催を呼びかけている。警鐘を鳴らす立て看板も登場したが、山形市内の河川敷ではテントを張り、鍋を囲む家族連れなどの姿がみられた。【井川加菜美】

 「芋煮は山形の『ソウルフード』。家と外では味も違うし、秋晴れの下、家族や知人と一緒に楽しむのが一番の調味料です」。今月17日、地元で芋煮会の本場といわれる山形市の馬見ケ崎河川敷で準備をしていた会社員の男性(30)は、こう笑顔で話した。

 男性は例年、2~3回、家族や友人と芋煮会を行っていたが昨年は自粛。今年は調理時の手袋着用など、感染予防に細心の注意を払って行うという。

 実はこの日、県は同河川敷を含む計59カ所に、芋煮会を行う際の感染予防の徹底を呼びかける立て看板を設置した。「普段一緒にいる人と4人以内(同居家族は除く)、短時間で」「会話の際は不織布マスクの着用を」と記されている。異例の注意喚起は、苦渋の決断だったようだ。

 「この状況で『芋煮会、大丈夫ですよ』ということは申し上げられない。今年だけはなんとか我慢をしていただいて……」。吉村知事は今月8日の定例記者会見でそう話した。

 隣の秋田県では、バーベキューが原因とみられるクラスター(感染者集団)が発生。佐竹敬久知事が8月下旬、県管理の河川敷や海岸、キャンプ場でのバーベキューなどを禁止することを発表。県内でも「日本一の芋煮会フェスティバル」が2年連続の開催中止を余儀なくされていた。

 看板設置後、初めての3連休は、比較的好天に恵まれた。再び河川敷を訪れると、テントを張って芋煮会を楽しむ人たちの姿があった。中には、マスクを未着用の人の姿も。県の担当者は「芋煮は秋の風物詩であり、文化。例年とは違う形だが、県民にはぜひ理解と協力をしていただきたい」と話した。

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