彦根城博物館企画展 奇才絵師、張月樵に迫る 怪しく斬新、多彩な作品 /滋賀

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 「奇才の絵師 張月樵(ちょうげっしょう)―彦根~京~名古屋への道」と銘打った企画展が彦根城博物館(彦根市金亀町)で開かれている。張月樵(1765~1832年)は彦根城下の表具屋に生まれ、京都で修業後、尾張徳川家の御用も務めた。当時は絶大な人気があり、ロンドンの大英博物館にも作品が収められているが、月樵個人を取り上げた企画展は全国でも初めてという。掛け軸やびょうぶ、巻物、関連文書など計28件を展示する。10月18日まで無休で開催。観覧料は一般500円、小中学生250円。【伊藤信司】

 月樵は四条派の祖、呉春(1752~1811年)らの下で学び、17~18歳頃に名古屋城下に移ったとされる。最新の中国画などを学んでいた山田宮常(1747~93年)から、指導を受けたとみられる。蔡文姫帰漢図(さいぶんききかんず)(縦45センチ、横398・3センチ)はそんな中国画の影響が濃い作品だ。南匈奴にさらわれた後漢の蔡文姫が、馬で帰郷するシーンを描いている。人物表現にアクがあり、怪しい印象を醸し…

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