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探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウで採取した石や砂の特徴を明らかにする「初期分析」がヤマ場を迎えている。鍵を握るのは地球上で回収された隕石(いんせき)との比較だ。素性の知れた相手と照らし合わせて分析することで、リュウグウのベールをはいでいく。
リュウグウと隕石比較、起源探る
2020年12月、はやぶさ2が地球へ持ち帰ったリュウグウの試料は約5・4グラム。うち約0・3グラムが今年6月、初期分析を担当する6チームの手に渡った。残りの試料は将来に向けて保管したり、米航空宇宙局(NASA)に分配したりする計画だ。初期分析には世界14カ国から総勢約270人が参加し、1年間という限られた期間で研究成果を出すことが求められている。
「僕にとって小惑星は『天文学』で、隕石は『化学』。小惑星の物質はその間をつなぐ――、つまり宇宙と実験室をつなぐ扉です。だから隕石と比較せずして、この研究は始まらない」。初期分析6チームのリーダーの一人、北海道大の圦本(ゆりもと)尚義教授は力を込める。
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