柏崎刈羽原発 「テロ対策不備」はなぜ起きたか 報告書を読み解く

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東京電力柏崎刈羽原発。手前から7号機、6号機、5号機=新潟県で4月、本社機「希望」から
東京電力柏崎刈羽原発。手前から7号機、6号機、5号機=新潟県で4月、本社機「希望」から

 東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)で相次いだテロ対策の不備について、東電は22日に原子力規制委員会に提出した報告書で、テロの危険性に関する理解不足を認めた。2011年3月に史上最悪レベルの福島第1原発事故を引き起こし、再起を誓ったにもかかわらず、なぜ問題が相次いだのか。【岡田英、塚本恒/科学環境部】

 一連のテロ対策の不備は、18年1月から敷地内への侵入者を検知する機器が故障していたのに長期間、復旧させていなかったのが発端だった。20年3月からも検知機器が16カ所で故障し、うち10カ所では代替装置の実効性がなかったのに改善していなかった。この年の9月には運転員が同僚のIDカードを使い中央制御室に入室し、警備担当の社員は不正を見逃していた。

 テロ対策に当たり、電力各社は敷地内の原子炉建屋など重要施設を「防護区域」にして、監視カメラやセンサーによる侵入検知機器を設置するなどの対策をしている。報道機関が許可を得て敷地内を撮影しても、退去時にはテロ対策に支障のあるものを撮影していないか画像や映像を確認するほど厳しく対応している。

 しかし、…

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