「ハンドパワーで病気治す」セミナー 被害者ら損賠提訴 福岡地裁

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福岡地裁=福岡市中央区で 拡大
福岡地裁=福岡市中央区で

 「ハンドパワーで病気を治す」とうたいセミナー参加費や受講料などをだまし取ったとして、愛知や佐賀、宮崎など7県の20~70代の男女27人が、セミナー企画会社「アースハート」(福岡市東区)とその後継とみられる一般社団法人「セントマザー」(同区)、その設立者ら2人を相手取り計約2177万円の損害賠償を求める訴えを22日、福岡地裁に起こした。

 訴状によると、27人はそれぞれ2009年以降、アースハートかセントマザーいずれか開催のセミナーに参加し「ハンドパワーで病気が治る」などと言われ、受講料として50万~70万円を支払った。いずれも自身か親族が何らかの病気にかかるなどしており「治したいという切実な思いにつけこみ、『パワー入り商品』として水や書籍なども買わされた」という。

 アースハートは11年にも同様の損害賠償請求を福岡地裁に起こされ「科学的、医学的な裏付けもないのに詐欺的な宣伝をした」と認定され、15年に最高裁で43人に計6469万円の支払いを命じる判決が確定した。これと別に同年に福岡地裁で198人に計約2億円を支払う和解も成立した。だがその後も活動を続けているという。

 原告弁護団の西岡里恵弁護士は「残念ながらいまだに信じる人が後を絶たない」と言い、被害対策弁護団(092・735・4777)への相談を呼びかける。セントマザーのホームページは、消費者団体から景品表示法に抵触する表現があると指摘を受け閉鎖されており、そこに載っていた電話番号は使われていなかった。【平塚雄太】

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