いも観音が東京出陳 お堂修復CFお礼兼ね 滋賀・安念寺所蔵 

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クラウドファンディングで集まった支援金で修復された安念寺の観音堂=滋賀県長浜市提供 拡大
クラウドファンディングで集まった支援金で修復された安念寺の観音堂=滋賀県長浜市提供

 7月にオープンした「東京長浜観音堂」(東京・日本橋)で初の展示替えがあり、安念寺(滋賀県長浜市木之本町黒田)所蔵のいも観音2体が出陳された。同寺観音堂修復に当たって、昨年、東京などから多くの支援が寄せられたことに対するお礼を兼ねており、首都圏での観音人気に応える。11月14日まで。

 いも観音は戦国時代に織田信長の戦火から逃れるため、村人が田に埋めて隠したとの言い伝えがあり、いずれも朽ちて傷だらけだが、地域住民のあつい信仰心を知ることができる。

東京長浜観音堂に出陳されたいも観音(左から天部形立像、如来形立像)=滋賀県長浜市提供 拡大
東京長浜観音堂に出陳されたいも観音(左から天部形立像、如来形立像)=滋賀県長浜市提供

 2020年8~10月、観音堂修復のために地元の保存会がクラウドファンディングを実施したところ、目標額(200万円)を大幅に上回る560万円が集まった。支援した342人のうち4割が首都圏からだった。また、東京長浜観音堂にはオープンから2カ月間で約700人が訪れ、学芸員が交代する2週間ごとに解説を聞きにくるリピーターもいるという。

 展示のいも観音は、天部形立像(像高95・5センチ)と如来形立像(同93センチ)。平安時代後期の作とみられ、いずれも両肩から先と足先が欠けている。

 長浜市と住民らでつくる「観音の里・祈りとくらしの文化伝承会議」は「今年6月には無事に安念寺の観音堂修復が終わり、地元も喜んでいる。これまで長年にわたって大切に守られてきたいも観音さんの特別なお姿を間近で見てもらいたい」としている。【長谷川隆広】

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