大正~昭和初期の吉野・熊野 記録映像が奈良・大淀町文化財に

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町文化財に指定された「吉野群峯」の一場面、郡山高等女学校生の大台ケ原登山風景=奈良県大淀町教委提供
町文化財に指定された「吉野群峯」の一場面、郡山高等女学校生の大台ケ原登山風景=奈良県大淀町教委提供

 奈良県大淀町教委は、大正~昭和初期に吉野、熊野地方を撮影した記録映像などを町文化財に指定した。同教委によると、大正・昭和期の資料を文化財指定するのは県内の自治体では初めて。

 指定されたのは、1922(大正11)年に内務省衛生局(当時)の撮影隊が撮った映画「吉野群峯」2巻と、同隊が十津川村の依頼で翌23年カメラに収めた記録映像「瀞(どろ)八丁実写」、鉄道省(当時)の企画で制作された37(昭和12)年の映画「熊野路」の35ミリフィルム3作品。いずれも「吉野熊野国立公園の父」と呼ばれた技師の岸田日出男さん(1890~1959年)が町内の自宅で保管し、2018年に岸田家から町が寄贈を受けた。

 「吉野群峯」は全3巻のうち、第2巻(八経ケ岳~大峯奥駆道(おくがけみち)、約16分)と第3巻(大台ケ原~川上村大滝、約9分)で、吉野地域を映像化した現存する最古の作品とみられる。「瀞八丁実写」はいかだ流しの様子など約100年前の瀞峡を撮った貴重な映像。いずれも無声で、撮影隊には岸田さんも同行した。「熊野路」(約13分)は、国立公園指定後に作られたPR映画で南紀熊野の名所や人々の暮らしを紹介してい…

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