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「面白い!読ませる!」と好評の読書欄。魅力ある評者が次々と登場し、独自に選んだ本をたっぷりの分量で紹介。

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今週の本棚・なつかしい一冊

隈研吾・選 『ドリトル先生 アフリカゆき』=ヒュー・ロフティング作、井伏鱒二・訳

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 (岩波少年文庫 748円)

 ※角川文庫などからも刊行

 僕は子供の頃、獣医になりたかった。ピアノの先生の家が獣医で、かわいい犬や猫がいる家がうらやましかった。そして、この本を手にとった。主人公のドリトル先生が、動物の言葉を喋(しゃべ)れる獣医さんで、僕も大人になったら動物の言葉を勉強して、アフリカに行きたいと心に決めた。

 そのしばらく後で、1964年の第一回の東京オリンピックの時に、丹下健三設計の代々木競技場の美しさにショックを受けた。獣医から建築家へと、志望を変更した。やわらかいものから、かたいものへと、大転換したのである。

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