赤字の島鉄「赤字穀菜セット」人気 “自虐ネタ”奏功 長崎

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「赤字穀菜セット」のイメージ=島原鉄道提供 拡大
「赤字穀菜セット」のイメージ=島原鉄道提供

 長崎県島原市の島原鉄道は赤字経営を逆手に取り、島原の旬の野菜と米を詰め合わせた「赤字穀菜(こくさい)セット」を発売し、人気を集めている。コロナ禍で厳しい経営が続いているだけに、担当者は「島原をたくさんの人に知ってもらい、感染収束後に足を運んでもらうきっかけになれば」と期待する。【長岡健太郎】

 1908(明治41)年創業の同社は地元住民の足として長年親しまれてきたが、90年に始まった雲仙・普賢岳の噴火活動に伴う土石流で線路が分断されるなどして断続的に不通となった。さらに少子高齢化に伴う利用者減に新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけ、鉄道事業の収益はコロナ禍前と比べて約4割も減少した。

 慢性的な赤字経営を打開しようと、同社は赤字しか引けない「赤字ペン」を発売するなど、これまでも“自虐ネタ”で島鉄をPRしてきた。

 今回の赤字穀菜セットは「国債(借金)ではなく地域を元気にする穀菜を」と永井和久社長が考案。野菜のインターネット販売を手がける地場企業「トトノウ」と協力し、野菜ソムリエが厳選したナスやほうれん草、ミニトマトなど島原の野菜5~7品と米1キロを詰め合わせて商品化した。

 今年6月に発売したところ、県外からの注文が相次ぐなど反響が大きく、9月24日時点で発送まで3週間待ちの状況が続いている。

 赤字穀菜セットは2000円(送料別)。同社営業統括部の島田大輝さん(38)は「赤字穀菜が売れても赤字が解消されるわけではないが、島原半島の野菜のおいしさを知ってもらいたい」と意気込む。

 同社は創業113年を記念し、島鉄沿線で見かける風景や物をゆるいイラストで紹介する「クセが強い島原鉄道あるあるシリーズ ~手さげとTシャツと私(鉄)~」と題したグッズも9日から販売している。

 商品はインターネットサイト「しまてつショップ」で購入できる。

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