釈放のファーウェイ副会長、家族と再会望む 「天地ひっくり返った」

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声明を読み上げる華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟副会長=カナダ西部バンクーバーで2021年9月24日、AP 拡大
声明を読み上げる華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟副会長=カナダ西部バンクーバーで2021年9月24日、AP

 カナダ西部バンクーバーの空港で拘束されてから約3年。米中対立の象徴の一つだった中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟副会長(49)の釈放が24日、認められた。司法取引はトランプ前政権時代にも持ち上がったが、孟副会長は不正行為を認めるのを拒んでいた。だが、米メディアによると、中国にいる家族との再会を強く望み、司法取引に応じることになったという。

 「私の人生は天地がひっくり返った。だが、どんな困難な状況でも希望はある」。24日に釈放が認められた後、孟副会長は記者団にそう語った。孟副会長は米ニューヨークの裁判所で開かれた司法取引をめぐる審理で、「無罪です」と主張。一方で、「金融機関に虚偽説明をした」とする司法省の主張について事実関係を争わないことに同意した。

 孟副会長は2018年12月の拘束から10日後に保釈が認められ、バンクーバーに所有する豪邸で暮らしていたが、GPS(全地球測位システム)付きの追跡装置を身につけるなど厳重な監視下にあった。米メディアによると、オンラインで家庭教師に英語を習うなどしていたという。

 孟副会長はファーウェイの創業者で最高経営責任者(CEO)である任正非氏の娘で、中国側は繰り返し釈放を要求していた。だが、バンクーバーの裁判所で行われていた米国への身柄引き渡し審理では、重要な争点で孟氏に不利な判断が下され、引き渡しが認められるのではとの観測が強まっていた。控訴しても結果が出るまでに数年はかかり、先行きは暗いと判断したとみられる。【ニューヨーク隅俊之】

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