4「ない」でキノコ中毒防止 シーズンの秋、注意呼びかけ

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長野県などが作成した毒キノコに注意を呼びかけるポスターに記載された、代表的な毒キノコの見分け方 拡大
長野県などが作成した毒キノコに注意を呼びかけるポスターに記載された、代表的な毒キノコの見分け方

 長野県内では毎年9~10月、誤って毒キノコを食べたことによる食中毒が発生しており、これらの食中毒はほぼ、採取した毒キノコを家庭内で食べて起きているため、県は20日~10月19日を「きのこ中毒予防月間」として広く注意を呼びかけている。期間内には県内の各保健福祉事務所で「きのこ衛生指導員」が、キノコが食用かどうかを調べてくれる無料の鑑別相談が開かれる。【田倉直彦】

 県食品・生活衛生課によると、2011~20年の10年間で毒キノコによる食中毒は12件発生し、患者は計30人に上る。9~10月に10件発生し、大半が秋のキノコ狩りシーズンに起きていることが分かる。原因となったキノコはツキヨタケが5件と最多で、以下クサウラベニタケ、テングタケ、ヒカゲシビレタケ、ニセショウロ属と続く。

 うち最多のツキヨタケは、食用のヒラタケやムキタケ、シイタケと見誤って採取したケースがほとんどで、「知らないキノコを食べた」が1件あった。続くクサウラベニタケは同様に食用のウラベニホテイシメジ、シモフリシメジと見誤ったとされる。昨年10月に長野市内で起きた食中毒は、家庭で調理したツキヨタケを食べ、吐いたり、下痢になったりした患者が2人出た。

 食中毒防止のために同課はまず、知らないキノコは▽採らない▽食べない▽売らない▽人にあげない――ことを挙げる。また、安全な食用のキノコの特徴を完全に覚えるよう求めている。「毒キノコの特徴と比較しながら、確実に鑑別できるようにしてほしい」としている。さらに「柄が縦に裂けるキノコは食べられる」「ナスと一緒に煮ると毒消しになる」「虫が食べているから安全だ」などといった言い伝えは「根拠がなく、誤りなので注意してほしい」している。県は県内各地域の保健福祉事務所でキノコの鑑別相談を行うが、それぞれ日時を決めて行っており、事前に各保健福祉事務所へ問い合わせるなどして相談日を確認してから訪ねるよう勧めている。

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