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「東洋の魔女」に重なる「女工」 東京五輪に見る不変のジェンダー構造

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足首まで覆う「ユニタード」を着て体操女子個人総合決勝に臨むドイツのキム・ブイ選手(中央)=有明体操競技場で2021年7月29日、宮間俊樹撮影
足首まで覆う「ユニタード」を着て体操女子個人総合決勝に臨むドイツのキム・ブイ選手(中央)=有明体操競技場で2021年7月29日、宮間俊樹撮影

 過去最多の日本勢メダル獲得に沸いた東京五輪が終わり、1カ月半あまりが過ぎた。大会組織委員会の前会長、森喜朗氏の女性蔑視発言など、ジェンダーの視点からの関心を集めた大会でもあった。私たちは何を学ぶべきか。話題書「オリンピックという名の虚構」を監訳した京都教育大名誉教授の井谷恵子さん(スポーツ・ジェンダー研究)と、ザンビアで女子サッカーの普及に携わり、スポーツと開発を専門とする順天堂大助教の野口亜弥さんの寄稿を上下2回に分けて紹介する。

 <上>は井谷さん。五輪に女子選手が増えた背景に何があったのか。指導層への登用の実情は?

(野口さんの<下>は26日16時公開)

井谷恵子さん「透けて見えた舞台裏」

 混迷の東京五輪が幕を閉じた。セレモニーや競技に目を奪われがちであったこれまでに対し、今大会はこのメガイベントを動かす舞台裏が透けて見えた。

 トロント大名誉教授のヘレン・J・レンスキーは著書で、オリンピック大会を「氷山の一角」になぞらえている。人々が見ているものは水面上の競技大会だが、水面下では、再開発や施設の建設、セキュリティーなどのコアな産業が動き、メディアや広告などオリンピック関連ビジネスが波間でチャンスをう…

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