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学術会議任命拒否

日本学術会議が推薦した新会員候補6人を菅首相が任命しなかった。極めて異例の事態の背景や問題点を追います。

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村上春樹をめぐるメモらんだむ

自然で自由な「息」を制限された人々への励まし

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早稲田大国際文学館(村上春樹ライブラリー)の開館を前に開かれた記者会見の終了後に写真撮影に応じる(左から)村上春樹さん、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長、建築家の隈研吾さん=東京都新宿区で2021年9月22日、佐々木順一撮影
早稲田大国際文学館(村上春樹ライブラリー)の開館を前に開かれた記者会見の終了後に写真撮影に応じる(左から)村上春樹さん、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長、建築家の隈研吾さん=東京都新宿区で2021年9月22日、佐々木順一撮影

 22日午後、村上春樹さんは早稲田大(東京都新宿区)の国際会議場井深大記念ホールで行われた記者会見に登場した。10月1日に早大国際文学館(通称・村上春樹ライブラリー)が開館するのを控え、施設の概要や今後の展開について、建物の改築設計を担った建築家の隈研吾さん、約12億円に上る改築費用全額を寄付したファーストリテイリング会長兼社長の柳井正さんらとともに語り、質問にも応じた。このライブラリーは、村上さんの直筆原稿や蔵書、レコードのコレクションなどが早大に寄託・寄贈されることになったのを受けて設けられるもの。

 村上さんが同大で会見に臨んだのは、2018年11月にライブラリーの構想を発表した時以来。その前後から、ディスクジョッキー(DJ)を務めるラジオ番組「村上RADIO」の公開収録や朗読会などで、作家は公の場に何度も姿を見せるようになってきた。

 今度の会見でも、ライブラリーのモットー「物語を拓(ひら)こう、心を語ろう」(Explore Your Story, Speak Your Heart)に込めた思いを尋ねた筆者の質問に、「人は日々、自分の物語を作り続けている。過去、現在、未来を物語化しないとうまく生きていけない」などと丁寧に答えてくれたが、詳しい模様は次回の当コラムで紹介したいと思う。

学校や国境の壁を自由に抜けて

 ただ、残念ながらコロナ禍のため、開館後しばらくは入館に事前予約が必要で、また当面は首都圏4都県の在住者に入館を限ることになっている(在学生・教職員は除く)。ここでは、会見に際してメディア向けに行われたライブラリーの内覧会に参加し、気がついたこと…

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