浪江の請戸小、震災遺構に 福島で初 10月24日から公開

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福島県初の震災遺構として10月24日に一般公開が始まる浪江町立請戸小学校の校舎=同県浪江町で2021年2月13日、本社ヘリから手塚耕一郎撮影 拡大
福島県初の震災遺構として10月24日に一般公開が始まる浪江町立請戸小学校の校舎=同県浪江町で2021年2月13日、本社ヘリから手塚耕一郎撮影

 東日本大震災で被災した福島県浪江町請戸地区の町立請戸小が、震災遺構として10月24日から一般公開されることになった。津波で被害を受けた建物を取り壊さずに保存する震災遺構は、岩手、宮城両県で整備されてきたが、福島県では初めて。

 請戸小は、海岸から約300メートルに位置し、津波は2階建て校舎2階の床まで到達した。地震発生時に学校にいた2~6年生82人や教職員は徒歩で近くの高台に避難し、既に下校していた1年生も無事だった。ただ、請戸地区では住民ら154人が犠牲になった。

 町には東京電力福島第1原発事故による避難指示が出たため、請戸地区でも行方不明者の捜索が遅れることになった。避難指示は帰還困難区域を除き、2017年春に解かれた。

 むき出しの鉄骨などが残る校舎には、避難状況や地域の歴史を紹介するパネルを設置する。1階の教室や職員室は建物内部から見学でき、2階の教室には映像や資料を展示する。校舎隣には、トイレや受付のある管理棟、駐車場を整備した。

 町教委によると、開館時間は午前9時半~午後4時、火曜定休を予定する。入館は有料。JR浪江駅からは遠いが、送迎バスは当面ない。震災当時の地区住民ら4人を臨時に採用し、町教委の職員と合わせ1日数人がスタッフとして管理棟に常駐する。

 浪江町の南隣にある双葉町には昨年9月、県の東日本大震災・原子力災害伝承館がオープンしており、連携も検討している。【尾崎修二】

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