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大坂なおみ専属・中村豊のトレーナー通信

大坂なおみ選手のトレーナーを務める中村豊さんが、トップ選手の生活から一般の方にも役立つ情報まで「最先端の世界」を語ります。

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大坂なおみ専属・中村豊のトレーナー通信

世界的トレーナーになるにはどうすれば? 米留学のすすめ

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テニス指導者向けのトレーニング講習会で実演指導するトレーナーの中村豊さん(右)=千葉県柏市で2015年11月11日、長谷川直亮撮影
テニス指導者向けのトレーニング講習会で実演指導するトレーナーの中村豊さん(右)=千葉県柏市で2015年11月11日、長谷川直亮撮影

 「アメリカでトレーナーになりたい」。15歳の女性からの質問に対し、大坂なおみ選手の専属トレーナーを務める中村豊さん(49)がアメリカ留学の経験を紹介します。小規模な大学を選んだ理由から、最近注目されるメンタルヘルスのトレンドまで話は広がります。

 私は将来、アメリカの(アスリート養成学校)IMGアカデミーで働き、いずれは中村さんのようにパーソナルトレーナーになりたいです。しかし、私は遊び程度でテニスを、部活でバスケットボールをやっているぐらいで、特別スポーツができるわけではありません。知識を蓄え、経験を積むために、どのようなキャリアを歩む必要があるとお考えでしょうか。アメリカの大学を卒業する必要がある、しんきゅう師の資格をとるべきだ、など、具体的に教えてください。(15歳女性)

自分に合う場所がどこかにある

 私は中学生の時にテニスを始め、高校卒業後にアメリカに留学しました。15歳ぐらいの時にはテニスに関わる仕事をしたいという気持ちが強かったので、質問者の方に近いですね。

 今振り返ると、アメリカに来て良かったと思います。物事の考え方やシステムも日本とは違いますし、日本でなかなか経験できないことを肌で感じました。渡米前はあまり勉強する方ではなかったし、テニスで全国大会に出たわけでもありません。それでもアメリカで何とかできた。大学の数も多く、自分に合う場所がどこかにあると思います。大学で勉強しながらテニス部でプレーし、両立の大変さや面白さも経験しました。トレーナーとしての自分の感覚を鋭くしてくれた場所だと思います。だから、もしアメリカに行きたい気持ちがあるなら、留学を勧めます。

転校や専攻の変更もしやすい

 私はまず、フロリダ州のテニスアカデミーに約1年間留学しました。そこでトレーナーに接し、仕事にしたいと思いました。留学先でカウンセラーらに相談し、…

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