「スリランカ人女性の入管映像、全面開示を」 大阪、京都でデモ行進

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
ウィシュマさんの監視映像の全面開示を求めてデモ行進する人たち=大阪市北区で2021年9月25日午後1時43分、大西達也撮影 拡大
ウィシュマさんの監視映像の全面開示を求めてデモ行進する人たち=大阪市北区で2021年9月25日午後1時43分、大西達也撮影

 名古屋出入国在留管理局(名古屋市)に収容されていたスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)が3月に死亡した問題を巡り、収容中の監視カメラ映像の全面開示を求めるデモが25日、全国各地で行われた。名古屋駅前では妹ポールニマさん(27)が「入管は私たちにうそをついている。真相を知るために闘う」と訴えた。

 参加したのは複数の外国人支援団体などでつくる「ウィシュマさん死亡事件の真相究明を求める学生・市民の会」のメンバーら。映像の全面開示を求める署名に協力するよう通行人に呼びかけた。

 出入国在留管理庁が8月に遺族に開示したウィシュマさんの映像は、2月22日から亡くなった3月6日までの経過を編集した約2時間分。ポールニマさんはこの日のデモで「入管が示した書類は黒く塗られ、真相は分からない」と振り返った。遺族代理人の指宿昭一弁護士は「隠すのは、どうやって亡くなったか真実が映っているから。(8月に出た最終報告書で)解決したと思っている人は誰もいない」と入管を批判した。

 大阪市では「ビデオの全面開示求めます」などのメッセージを掲げた大学生や高校生らを先頭に、「TRY(外国人労働者・難民と共に歩む会)」など外国人を支援する3団体の会員ら約80人が北区の市役所前から西梅田公園まで行進。TRYのメンバーで同志社大1年の市村杏莉さん(19)=京都市=は「日本社会を生きる我々にも責任がある。将来を担う世代としてうやむやにしてはいけない」と訴えた。TRY代表の前堂亜祐美さん(33)=東大阪市=は「(ウィシュマさんが)亡くなってから半年がたっても、政府や入管から遺族にきちんとした謝罪がない。問題を風化させないためにも活動を続けたい」と語った。

 京都市でも下京区の仏光寺公園から中京区の市役所前までのデモ行進に約65人が参加。東京・霞が関では約200人が参加し、入管庁や法務省の周囲を静かに行進した。【佐久間一輝、鶴見泰寿、和田浩明】

あわせて読みたい

注目の特集