シードの壁、次こそ 高校ラグビー南北海道・札幌山の手が花園へ

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
【札幌山の手-函館ラサール】前半、札幌山の手の清水(左下)がトライを決める=北斗市運動公園で2021年9月25日、貝塚太一撮影 拡大
【札幌山の手-函館ラサール】前半、札幌山の手の清水(左下)がトライを決める=北斗市運動公園で2021年9月25日、貝塚太一撮影

 第101回全国高校ラグビーフットボール大会の予選を兼ねた第74回道高校ラグビー選手権は25日、北斗市運動公園フットボール場で決勝があり、北北海道は旭川龍谷、南北海道は札幌山の手がともに4連覇を果たした。旭川龍谷は6回目、札幌山の手は20回目の優勝。全国大会は12月27日に東大阪市花園ラグビー場で開幕する。【三沢邦彦、真貝恒平】

       ◇

 札幌山の手が9トライで圧倒し、守りでも函館ラサールを零封した。前半14分、敵陣15メートルのラインアウトからモールで押し込み、左プロップ清水宏晟が先制トライ。その後も集中を切らさない攻撃で、主導権を握った。

 SOステファン・ヴァハフォラウは2トライの活躍だったが「前後半の開始から5分に良いプレーが出なかった」と反省点を口にする。佐藤幹夫監督は「選手は自信を持ってプレーしていた。花園までの3カ月でチーム力を底上げし、シード校に勝ちたい」と全国を見据えた。

モールを突破口に「練習が決勝で生きた」

 試合開始から10分は両チームがせめぎ合い、点が動かなかった。均衡を破ったのは、札幌山の手が得意とするモールからだった。相手より体格に勝るFWを前面に攻撃の突破口を開き、先制トライ。「練習してきたことが決勝の舞台でできた」と胸を張った。

 身長170センチ、体重92キロは、チームの中では小柄。「その分、運動量でカバーしている」と話す通り、前半27分にはラインアウトからのモールで鋭く動き、チーム3トライ目を挙げた。守備でも低く鋭いタックルを連発し、函館ラサールの攻撃の芽を摘んだ。

 2000年の初優勝以降、道内で圧倒的な強さを誇るが、過去19回の花園出場ではシード校の壁を一度も破れていない。先輩たちの悔しい表情は忘れられない。「体重をあと3キロは増やし、目標としている2回戦を突破したい」。20回目の節目に、チーム一丸で新たな歴史を刻むつもりだ。【三沢邦彦】

函館ラサール「相手をリスペクト」

 函館ラサールは、昨年に続き決勝で涙をのんだ。開始直後は鋭いタックルで札幌山の手の攻撃を封じたが、宇佐見純平監督は「相手が1枚も2枚も上手だった。リスペクトできる相手だった」。SOの川村心馬主将は「地元で仲間と一緒にプレーでき、一番楽しい試合だった」とすがすがしい笑顔を見せた。

あわせて読みたい

注目の特集