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秋季県高校野球大会(県高野連主催、毎日新聞鳥取支局など後援)は第5日の25日、鳥取市のヤマタスポーツパーク野球場で準決勝2試合があり、倉吉総合産と鳥取商が26日の決勝に進むとともに、10月22日に山口県で開幕する中国大会への出場権を手にした。倉吉総合産は2003年に現在の校名になってから初めてで、前身の倉吉産時代を含めると27年ぶり4回目の中国大会出場。鳥取商の中国大会は3年ぶり9回目。県立校同士の決勝は境が米子西を降した14年以来7年ぶりで、倉吉総合産は初、鳥取商は17年ぶり4回目の優勝を目指す。決勝に先立って行われる3位決定戦では、鳥取東と米子西が中国大会の最後の出場枠をかけて争う。【野原寛史、望月靖祥】
倉吉総合産が投打に鳥取東を圧倒してコールド勝ちした。一回、相手投手の制球の乱れを突いて2犠飛と山下の中越え2点二塁打で4点を先制。三回に3安打で1点、六回にも4安打で3点を加えた。先発の伊藤は7回を被安打3で零封。鳥取東は打線が沈黙し、ほとんど得点機を作れなかった。
鳥取商が小刻みに得点して米子西を振り切った。同点の四回、2死二塁から岩崎の右中間三塁打で勝ち越すと、六回には羽根の右前打で加点。八回にも1点を加えた。先発の山根は被安打3、奪三振12の1失点で完投勝利。米子西は四回に小谷の犠飛で同点としたが、その後は三塁を踏めなかった。
全員の裏をかく
○…「敵味方全員の裏をかいてやろう」。鳥取商の6番・木村海晴(かいせい)中堅手(2年)は八回2死三塁の好機で三塁線にセーフティースクイズを敢行。深く守っていた三塁手と投手の間に転がし、試合を決める4点目を挙げた。夏の鳥取大会決勝で本塁打を放つなど強打が持ち味だが、「実はセーフティーバントも得意なので意表を突けた」としてやったりの表情。渡辺達郎監督も「1点がほしい場面で機転を利かせてくれた」と目を細めた。
■熱球
頭脳的投球で凡打の山 倉吉総合産・伊藤愛希(あいき)投手(2年)
今大会は3試合すべてを投げ抜き、準決勝も危なげなく零封勝ち。中国大会進出の原動力となったが、浮かれることなく「目標はセンバツ。まだレベルアップが必要と思う」と次の舞台を見据える。
最速140キロに迫る直球と、カーブなど4種類の変化球を投げ分ける。今夏の鳥取大会準々決勝では、負けはしたものの、優勝した米子東を相手に4失点完投。ただ、定常弘顕監督が「思い切り投げるだけだった」と指摘する通り、力の効率的な配分が課題だった。
今大会は走者を出すまでは制球重視で打たせて取り、クイックを織り交ぜて打者のタイミングを狂わせるなど頭脳的な投球が光る。準々決勝でも鳥取城北を相手に「ギアを上げるのは走者がいる時と中軸打者の時」と割り切り、最後まで息切れせず2失点完投。この日も二塁に走者を背負った四、七回以外はストライク先行の投球で凡打の山を築いた。
ただ、2死から四球と安打で走者を出した七回は「最後は直球で締めようとする悪い癖が出た」と反省。決勝と中国大会に向け、より冷静な投球を誓った。【野原寛史】
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