新型コロナ 接種済み対象、旅行販売 緩まず、緩和待つ

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シルバーウイークでにぎわう太宰府天満宮の参道=福岡県太宰府市で2021年9月25日、徳野仁子撮影
シルバーウイークでにぎわう太宰府天満宮の参道=福岡県太宰府市で2021年9月25日、徳野仁子撮影

 政府が秋以降の実施を目指している新型コロナウイルス対策の行動制限緩和に、外出自粛要請などで苦境が続く旅行業界や観光地が期待を寄せている。ワクチン接種済みの人が対象のツアー販売など政府方針に先んじた動きもある。一方で「緩み」による感染再拡大を懸念する声も強く、感染防止との両立が課題だ。

 「接種を終えたお客様に、感染対策を徹底しながらツアーを楽しんでもらえれば」。旅行大手の阪急交通社(大阪市)は政府の緩和方針を受け、15日からワクチン接種者向けの専用ツアー申し込みページを開設した。2回接種者か検査で陰性を確認できた人が対象で、10月後半以降出発の100コース以上を用意している。紅葉の時期に京都、奈良に向かうツアーの人気が特に高いという。

 旅行客を迎える観光地の受け止めは複雑だ。今月18日からのシルバーウイーク期間中、若者連れなどの姿が見られた福岡県太宰府市の太宰府天満宮。鳥居前で名物・梅ケ枝餅を販売する「甘木屋」の従業員、高田由美子さん(49)は「コロナが落ち着いて行動制限も緩和されて、人出が戻ってくれればね」と頰を緩めた。店は初詣客が訪れる1月が書き入れ時だが、今年の売り上げは感染が広がる前の10分の1程度だった。

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