どん底から再起 新横綱Vの照ノ富士を奮い立たせた「隻腕の力士」

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布施美樹さん=本人提供
布施美樹さん=本人提供

 大相撲秋場所は26日の千秋楽、新横綱の照ノ富士(29)=本名・杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が2場所ぶり通算5回目の優勝を決めた。けがや病気で一時は序二段まで番付を落としながら再起し、角界の頂点に上り詰めた姿が注目される一方、ある力士の存在が話題になっている。約30年前、「隻腕の高校生力士」として脚光を浴びた布施美樹(よしき)さん(47)。どん底からはい上がる照ノ富士を奮い立たせた布施さんの歩みを振り返った。

 今年4月。大関返り咲きを果たし、夏場所に向けて稽古(けいこ)を始めていた照ノ富士がポツリと話し出した。「昔のドキュメンタリー番組で、片腕だけで相撲を取っている人を見た。片腕がなくても一生懸命に相撲を取っている姿を見ていたら、自分も、という気持ちになる」。陥落の要因となった両膝のけがに加えて2型糖尿病や肝炎を患い、相撲どころか命の危機にすら直面した照ノ富士が偶然目にし、時々見返しては勇気をもらって…

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